こんにちは。櫻井です。

こんにちは。櫻井です。今日は私の自己紹介をさせていただきます。
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奈良生まれ北海道育ち

私、櫻井は昔ながらの土塀や焼き杉板で覆われた家々と田畑の中に古墳が点在する奈良県大和高田市西坊城で生まれ、ジャガ芋と玉ねぎ畑がどこまでも続く北海道にある、北見市端野町という広大な北の大地の小さな町で育ちました。

父は奈良県、母は大阪府出身ですが、住んでいる所は北海道でしたので、家の中では関西弁、外では北海道弁というハイブリットな幼少期を過ごしました。小学校、中学校は田畑に囲まれた、だだっ広いグラウンドがある地元の学校に通い、高校も自由な校風がモットーの地元の高校に入学しました。

しかし良くも悪くも楽しい高校生活を満喫していた二年の春に父がとんでもないことを言い出しました。

父の一言でアメリカ行き

高校2年になってすぐ、父の実家がある奈良に帰省していた正月に、奈良に一人で住むおばあちゃんも交えての団欒中に父が唐突に「お前は夏からアメリカに行け!」と言い出しました。

我が家は、典型的な昭和のタテ型権威主義的家族で、家長である父は昭和が服を着て歩いているような人なので、当然、父が言い出すことは"絶対"でした。そのため、私のアメリカ留学はあっという間に決るどころか、発表されたその時点で、日程や留学先の学校、ホームスティ先まで、あらゆることを父がもうすべて決めていました。

そんなこんなでなぜかインディアナ州のマディソンという、これまた人の数よりも牛の数のほうが多い、トウモロコシ畑の広がる、小さな街のアメリカンハイスクールに送られました。ほぼ島流しと言える状態でしたが、完璧とは言わないまでも、満足なハイスクルーライフを過ごし、優しい先生と良い友人に恵まれ、運良く留年することなく卒業して、満身創痍でしたが、五体満足で日本に帰国しました。

再渡米

帰国後は、実家の漢方薬局を手伝いながら、「さてどこの大学にいこうかな?」などと悠長に考えておりました。といっても“センター試験”が「〇〇センターという大きな試験会場か何かなのかな?」などと考えてしまう程、日本の大学受験に対して絶望的に無知で、入学するための勉強も全く怠っており、選択肢としては英語と数学でとりあえず入れるアメリカの大学のみでした。

家業は、漢方薬局と配置薬業を営んでおりますので、大学では「薬学」を学ぶものと、家族を含め私の周囲の大人たちは誰しもが思っていたことだと思いますが、その周囲の期待をしっかり裏切って「心理学」を学ぶために、「人種のるつぼ」と名高いカリフォルニア州、サンフランシスコにあるカリフォルニア州立大学サンフランシスコ校に行くことに決めました。
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アメリカの大学はおもしろい

サンフランシスコは、その歴史的・文化的背景から、民族的にも性的にも、実に多様な人間が共存・共栄し、様々な文化が渦巻く、先進的で魅力的な街です。おかげで私が通っていた大学にも多種多様な視点や感覚をもった教授達が在籍し、大学には教授も生徒も、当時日本のゆとり教育が目指していたのであろう「個性を伸ばした結果の大人達」が沢山いました。

アメリカの大学の教授は、その分野のスペシャリストとしての熱意もすごいですが、そのうえトークも面白く、生徒を巻き込むのもうまいです。これは、学生が全ての授業を自由に選択できるので、人気のあるクラスは立ち見が出るくらい人が入りますが、人気のないクラスはキャンセルされて無くなってしまうということもあるので、教授も必死になるんだと思います。

人気があるクラスというのは、単に楽に単位が取れるという意味だけでなく、大変だけど勉強になり、取る意味があるクラスです。アメリカの大学生の多くは、金を払ってるんだから、ちゃんと意味のあることを学びたいと思っている人間が多いように感じられました。

勿論、興味がわかないけど取らないといけない授業もたくさんありますし、課題は山のように出ます。テスト範囲も課題も大量で、勉強はたしかに大変ですが、「新しいことを学ぶ面白さ」は、私がアメリカで得た一番の収穫だと思います。

専攻にした心理学も、心理学史や概論から始まり、やる気や攻撃性、思春期心理や幼児期心理、生涯発達心理、文化比較心理、異常心理、深層心理、社会心理、男女間心理、ストレス心理、性心理、職場環境ストレス心理、人間関係心理、嗜好性の心理、生物心理、バイオフィードバックなどなど、心理学に関するありとあらゆる知識を学ぶことが出来ました。でもこれが面白すぎて、4年の予定が随分と伸びてしまったのですが(苦笑)。

ヘイトアッシュベリー、漢方、中医学、留学
ヒッピーカルチャー発祥の地 ヘイトアシュベリーの日常

サンフランシスコ、漢方、中医学、留学
ツインピークスからの夜景

健康意識の高い街

サンフランシスコには、中国人の中医師がいて漢方を処方する薬店や鍼灸院、アーユルベーダ治療院や禅センター、大型オーガニックフード専門店やサプリメント専門店などが多数あり、代替医療や健康の自己管理への意識が高い街でした。当時日本でも使われ始めた『LOHAS』(Lifestyle of Health and Sustainability:健康的で持続可能なライフスタイル)というコンセプトに対しても高い意識を持った方や団体が多く、LOHASをテーマにしたコンベンションやイベントも当時から多数開催されていました。

授業の課題でもそういったイベントにボランティアとして参加し、レポートをまとめて提出することで単位を貰えるという様に、積極的に地域社会や文化に関わる機会が多数設けられ、最先端のLOHASビジネスや代替医療について、座学だけでなく経験として学ぶことができました。

また、西洋的代替医療のクラスでは、ストレスマネージメントや、LOHASな社会をどう構築していくかということを学び、東洋的代替医療のクラスでは、中医学とアーユルベーダの基礎を学びました。

中医学の道を究めるべく

帰国後は父のすすめもあり、イスクラ産業が主催する『イスクラ中医薬研修塾』に入りました。研修塾の1年間は、寮生活を送り、週3日の座学と、週3日の薬局研修という中医学漬けの毎日でした。塾で学び、薬局で学び、寮に戻っても仲間と飯を食いながら、酒を飲みながら中医学の話をしたこの1年間は、私の人生の中でも特に濃密で、かけがえの無い期間になりました。同期の仲間たちが自分の店を持ったり、薬局長になるなどしても、気負いなくなんでも話せるのは、なんとも心強く、歳を取るに連れてその有り難みは増すばかりです。

本場中国での研修

日本での1年間の研修のあとは、首都医科大学付属北京中医医院での研修がありました。これもまた貴重な経験の連続でした。中医臨床の現場を目の前で学ばせていただきました。先生は丁寧に病状や証、舌診の解説、そして証の見極めのポイントなどを解説してくれました。書かれた処方箋に使われている生薬には、日本では馴染みのないものも多く、沢山の情報をノートに書き留めるだけで精一杯でしたが、その時の先生の患者さんに対する態度や投げかける言葉が本当に優しく、患者さんの不安に「大丈夫。きっと良くなるよ。」と答えていらっしゃるときの表情など、教科書だけでは学べない多くを学んだ研修でした。

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北京中医医院での研修の様子。

中国、煎じ薬、漢方、相談
北京中医医院での、煎じ薬を調剤する調剤室での様子。ものすごいスピードで生薬を計っています。

中医学の総本山 イスクラ薬局

研修塾卒業後、イスクラ産業が運営している「イスクラ直営薬局」(イスクラ薬局)に入りました。

イスクラ薬局は私が知る限りでは、日本の中でもトップクラスの環境で中医学を学べる薬局だと思います。まず、最先端の中医学と漢方薬の知識と情報が、最速で本場の臨床現場から入ってきます。医療は日々進化していますが、古典的医療と考えられがちな中医学も同じくものすごいスピードで進化し続けています。その最先端の情報が逐一、本場中国の臨床現場である大学附属病院から、各大学出身者で、イスクラ社員の「中医師」という中国の漢方医を通してもたらされています。

そしてイスクラ薬局には、婦人科、皮膚科、小児科、循環器科、耳鼻科、内科、骨科など様々な専門家が在籍しており、その一人ひとりの薬の選び方や考え方などを学ばせていただきました。

イスクラ薬局入社初年度は、新宿店の立ち上げに携わりました。そして2年目から、イスクラ薬局六本木店で店長を務めました。そのときも、中国の大学病院へ研修に行かせていただきました。このときの研修先は、皮膚病治療で有名な、雲南省中医医院でした。

現地で中医師の先生は、一人一人の症状を瞬時に的確に診断しつつ、私達にも細部にわたって病態・病状、処方等を説明してくださりました。もちろん患者さんにも判りやすい説明、養生のアドバイスなさっていて、そして、優しい笑顔と共に、「よくなりますよ。」と勇気付けることも忘れない先生の姿といったら、神々しささえ感じられました。患者さんも絶大な信頼を先生や、出された薬(煎じ薬の内服と漢方の外用薬)に寄せていたこともまた印象深く、私達も、日本でもっと中医学の認知度と信頼度を上げるために、日々努力しなくてはいけないと痛感しました。

雲南省中医医院、中国、漢方、皮膚、アトピー
雲南省中医医院での皮膚科研修 正面入口で

雲南省中医医院、中国、漢方、中医学、皮膚、肌荒れ
雲南省中医医院での皮膚科研修 その2 検査病棟

漢方相談、皮膚
ピンクの光は紫外線照射装置のもの。中国の漢方病院では西洋医学の治療も積極的に取り入れて対処しています。

イスクラ薬局日本橋店店長時代
初代イスクラ薬局長で、中医学の恩師でもある猪越恭也先生とイスクラ薬局のスタッフたち

退職前まで店長として在籍していたイスクラ薬局日本橋店には、年間約1万人のお客様がいらっしゃいます。私にとって、そんな大忙しな薬局の店長として働けたことは、たくさんの人・体質・性格、そして様々な薬の反応を知る上でとても貴重な経験となりました。

心理学と漢方と私

祖父も父も漢方家で、奈良生まれで北海道育ち、それだけでも十分にややこしいのですが、さらに思春期から青年期をアメリカで過ごしたことが私の心の成長に大きな影響を与えました。大学では心理学を学んだのに、就いた仕事は漢方とさらにややこしくなりました。

でも、私の中では私が学んできたことは全てつながっており、特に心理学と中医学は両者とも目には見えないものを、イマジネーションを働かせて診るという共通点があり、強い繋がりを感じています。何かトラブルが起きた時は、心と身体を一つにして、生活の根本から見直していくことが大切と考えるところも同じです。

そんな中医学と心理学を駆使して、皆様のお役にたてるように、これからも精進していこうと考える次第であります。

長々と駄文にお付き合いいただき、誠にありがとうございます。皆様にお会いできることを心より楽しみにしております。

櫻井大典

登録販売者・国際中医専門員A級 (国際中医師)
サンフランシスコ州立大学行動科学・社会科学部心理学科卒業

【中国研修歴】

北京中医医院: 呼吸器科、腎科、痺証科 修了認定証授与
雲南省中医医院: 皮膚科 修了認定証授与 
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