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皆さんのストレス解消法は?
こんにちは。
ミドリ薬品漢方堂
店長の阿部です。
日々、お客様のご相談をさせていただいている中で、ストレス解消法がない方、ストレスが溜まっているのがわからずに体調を崩す方が多くみられます。
春は活動的になる反面、不安定になりやすい時期。
対処方法を見つけ、ストレスに強い身体づくりを目指しましょう。
雪や氷は溶け、春の陽気は上昇し、あらゆるものが芽ぶき、栄える季節。夜遅く寝ても、朝早く起きて散歩して気を起こさせる。体をくつろげる動作をゆったりと緩満にし、春の気に応じること。養生は辛い物を少なくし、新鮮でみずみずしい野菜と果物を多く食べて、陽気が体の上部に集まりのぼせることを緩解し、体内と対外の不均衡を相殺させるようにするのがいいと言われています。
過剰なストレスを受けると肝(かん)の機能が低下し、気の巡りが滞りがちになり、肝の血液不足、血液の巡りが悪くなり、全身に栄養がうまく行き渡らなくなります。このような状態を気滞(きたい)といいます。
その結果ストレスをうまくコントロールできずにイライラが起こりやすくなります。
気滞の症状は、不安やゆううつ感、イライラ、怒りっぽい、ガスやゲップが多い、脇腹のはり、生理前の胸のはり、月経不順、憂鬱や落ち込み、のどの詰まり感、胸が苦しい、胃痛、食欲不振、吐き気、しゃっくり、下痢や軟便、不眠など。気の巡りが悪くなると、血(けつ)や水の停滞、脾胃(ひい)の不調などを招くこともあります。
対策は、肝の働きを整えて気をスムーズに巡らせることです。
日頃のストレスをこまめに解消する習慣をつけてため込まないようにしましょう。
生薬では、木香、陳皮、香附子、柴胡、鳥薬、青皮、枳実などの生薬が入ったものなどを使います。
漢方薬では、抑肝散、抑肝散加陳皮半夏、加味逍遥散、逍遥散、柴胡加竜骨牡蛎湯、小柴胡湯など。
イライラ、怒りっぽい、憂鬱、不安などがある方は、オレンジ、ミカンなどの柑橘類は気分をスッキリさせてくれます。ハーブティーなど香りの効果でリラックスさせるのもおススメです。
菊花、まいかいか、ジャスミン、カモミール、ミントなど。
気の巡りをよくする食材は
いか、タコ、レバー、あさり、しじみ、春菊、ミント、セロリ、三つ葉、たらの芽、紫蘇、ミカンなど柑橘類、クコの実、梅干し、らっきょう、ジャスミン茶、菊花茶など。
食事の不摂生や睡眠不足などで血が不足していると、肝の機能も停滞してしまいます。症状は、不安感、不眠、脱毛、めまい、動悸、健忘、便秘など。日ごろから血が体内に十分あれば身体の栄養状態も安定し、不安感や不眠なども起きづらくなります。
血を補う食材を摂りながら、ストレスを受けづらい身体にしていきましょう。
血を補う食材は
鶏肉、鮭、レバー、卵、人参、小松菜、ほうれん草、黒ゴマ、ひじき、なつめ、クコの実など。
元気不足の気虚(ききょ)の状態もストレスを受けやすいので、日ごろから胃腸の状態も整えましょう。
気虚の症状は、食欲不振、胃もたれ、風邪をひきやすい、下痢や軟便、何もしていないのに汗をかく、息切れ、疲れやすい、冷え性、内出血、不正出血など。
正常な状態だと、食べたり飲んだりしたものが正しく消化吸収されると体の中で気が作られます。ですが気虚タイプはその機能が低下している為、気を作り出すことができません。気虚は胃腸の消化機能が低いことが特徴です。
気を補うものは、胃腸の機能も整えるものが多いですが、胃腸が弱っている時は気を補う食材が負担になることもあります。
胃の負担を感じる時は、柔らかく炊いたごはんや、おかゆにしてみてください。
気虚のおすすめ食材は
米、もち米、鶏肉、豚肉、うなぎ、ながいも、じゃがいも、さつまいも、かぼちゃ、豆類、ねぎ、にんにく、玉ねぎ、にら、くるみ、しょうがなど。漢方薬では、人参湯、補中益気湯、十全大補湯、六君子湯など。
気の消耗を防ぐポイントは
- 熱いお風呂、長風呂は気を消耗します。ぬるま湯で短めに入りましょう。
- 疲れている時は消化にエネルギーが必要なお肉類などは控えて、消化に優しいものをよく噛んで食べる。
- しっかり朝食を食べてエネルギーを補う。
- 激しい運動はさけてストレッチなどがおすすめ(ヨガやウオーキングなど)
- 基本冷え性の人が多いので、温かいものをとりましょう
(温性の食材は羊肉、エビ、にら、たまねぎ、にんにく、生姜、シナモンなど。※熱のこもりがある時は控えめに)
改善点は
- 早起きを基本とし遅く寝ても早起きを心がける。
- 春は苦味のある食材をとる(※元気不足の方は注意)
- 気の巡りをよくする食材をとる。(とくに柑橘類など香りの強い食材)
- どんなに忙しくてもリラックスする時間を少しでも作る。
- イライラした時は深呼吸をして気の巡りをよくし、リラックスしましょう。
- 適度な運動を行い、汗を流して気分転換する。
- 好きなことをしてストレスを発散させましょう。
- 熱を持つような食材を控える(辛い物、油っこい物、味の濃いもの、お酒、甘い物など)
- お酒の飲みすぎは肝を傷めるので控えめにしましょう。
(過食や過度の飲酒も熱がこもりやすくなります) - のぼせやほてりがある場合は、大根、海藻類、昆布など涼性の食べ物をとる。
- 天気のいい日にお散歩。
好きな香りを近くに置くだけでもリラックスになります。
休息が一番大事なので、疲れているなと感じた時は一休みする習慣を作ってみてください。
皆さんが実践できそうなことはありましたか?
少しずつでもできることから始めてみてくださいね。