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「もち米」と「うるち米」

こんにちは。

ミドリ薬品漢方堂

国際中医専門員の阿部です。

 

秋の節気は、立秋、処暑、白露、秋分、寒露、霜降までを言います。

秋分は、9月23日から10月7日頃で、春分と同じく昼と夜の長さがほぼ等しくなる日。

中医学的には、秋分を境にして「陽気」が「陰気」に転じるとされています。

ここを過ぎると一気に涼しく、過ごしやすくなります。

 

 

今月は「中秋の名月」(十五夜)ですね。

中秋の名月とは旧暦の8月15日夕方に見える月のことで、今年は9月17日。

今年の満月は9月18日で1日ずれがあります。

 

綺麗な月を眺めながらお月見を楽しんでみてはどうでしょうか。

お月見といえば月見団子。

一般的にはもち米を使用した “ 白玉粉 ” が多いですよね。

もち米は温める “ 温性 ”

お腹の気を補い元気にする、消化機能を正常にし健やかにする、下痢を止める、呼吸器系や肌を潤します。

疲れやすく風邪を引きやすい、何もしていなくても汗が出る方にもおすすめです。

ですが、もち米は温性でネバネバした性質から、肌荒れやニキビ、アレルギー系の炎症がある方には向いていません。

そのような方には、うるち米を使用した、 “上新粉 ” がおすすめです。

うるち米は、温めも冷やしもしない “ 平性 ”

お腹の気を補い元気にする、消化機能を正常にし健やかにする、胃の働きを調整し正常にする、下痢を止める作用があります。イライラしてのどが乾く方にもおすすめです。

どちらも気を補い元気にしますが、うるち米に比べてもち米は消化しにくいので、小児や高齢者、病後などで消化機能が低下している方は、うるち米がいいかもしれません。

ぜひ体質にあったお団子を選んで、お月見を楽しんでくださいね。