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「棗(なつめ)」
こんにちは。
ミドリ薬品漢方堂
国際中医専門員の阿部です。
漢方薬にも多く使われている “棗(なつめ)”
働くとこ: 脾・胃・心
なつめは、胃腸の働きを整え、“養血安神”(ようけつあんしん)といって、血を補って精神を安らかにさせる作用があります。
イライラそわそわ、気持ちが不安定になるような時にもナツメはおすすめですよ。
黒豆と一緒に食べることで、腎を補い、血も増え、血の流れもよくなります。
<炒り黒豆・枸杞の実・棗>
冬は「腎」の季節ですが、腎は、腎臓のことだけではなく、成長、発育、生殖、老化に関わるホルモン分泌や泌尿系、自律神経系、免疫系の機能、耳、目、骨、脳、髪などにも深く関与しています。
腎の働きが衰えることを腎虚(じんきょ)といいますが、これが進んでいくと、生命力が低下し、精力減退、不妊、生理不順、免疫力低下、更年期症状、シミ、シワ、たるみなどの老化現象が現れます。
この「腎」を補い、「精」(生命力の基本エネルギー)を養うことが大切。
これからの時期は、ストーブを付け、厚着をするので熱がこもりやすい時期にもなります。
辛いものの摂り過ぎや、汗をかくような運動も控えめにしましょう。
食事もバランスをとりながら、春までエネルギーをたっぷり蓄えて、ゆったり過ごしましょうね。
写真はお店の「花咲く工芸茶」
お茶をご注文の方に、くるみ・クコ・ナツメのお茶菓子がつきます。くるみとクコは腎を補うので今の季節にもピッタリ。
ミドリ薬品に置いているナツメは、なかなか見かけない大きなサイズです。
パンみたいにふかふかで甘くて美味しいんですよ~
そのまま食べてもいいですし、ちぎってお茶に入れたり、お粥に入れたりもできます。
気持ちが落ち込みがちなときや、多くの血を消耗する妊娠中や授乳中、出産後などのおやつにもおすすめですよ。
ほとんどの方に適しているナツメですが、お腹がよく張って痛みを感じている場合や、のぼせがあるような方は少なめにしてみてくださいね。